こんにちは、ナース部のなっちです。
看護師3年目、辞めたいと悩むことがありませんか?
看護師3年目は若手から中堅へと向かう節目です。
2年目も乗り越え、仕事に慣れてきた矢先にプリセプター、リーダー業務、研究などの責任ある仕事が一度にやってきます。
タイミングが重なり心身ともに負荷がかかる時期ですよね。
当サイトで実施したアンケートでも6割の看護師が「3年目で辞めたいと考えたことがある」と答えていました。
3年目は転職を意識する時期でもあるようです。
実際、私も3年目から転職準備をして4年目に病院を変えています。
以下の内容をお伝えしていきます。
- 3年目で辞めたくなる、しんどくなる理由
- おすすめの転職のタイミング
- 3年目で辞めても大丈夫なのか、転職できるのか。
- 辞めずに3年目を乗り切る方法
- 3年目で転職を成功させるコツ
ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事を書いた人
ナース部|管理人なっち
看護師アンケートなどの聞き取り調査や、
厚生労働省などの統計データなどを元に信憑性の高い記事を作成しています。
3年目までで辞める理由は他の年齢よりも真面目で深刻な理由
公益社団法人 日本看護協会が興味深い統計をとっています。
経験年数ではなく、年齢での統計にはなりますが、3年目が確実に多い24歳以下の年齢に焦点をあてて見ていきましょう。
実際は34項目ありますが、今回は上位5位をランキングにして紹介します。
24歳以下の理由は主にこの5つです。
- 1位:自分の健康(主に精神的理由)
- 2位:「仕事ができない」など自分の適正・能力の不安
- 3位:看護師の他の職場への興味
- 4位:上司(看護管理者)との関係
- 5位:自分の健康(主に身体的理由)
25歳〜30歳の辞める理由を表で比較してみましょう。
理由が全く違うのが分かりますね。
24歳以下は仕事に対する悩みやストレスが強い印象を受けます。
5位までの理由を1つずつ考えていきます。
1.自分の健康(主に精神的理由)
圧倒的に多かったのが精神的な理由でした。
人の命を預かる重圧や人間関係、業務の多忙さ・新しい業務が増えるなど、ストレスの影響を受けやすい時期なのでしょう。
当サイト独自の調査でもこのような意見がありました。
仕事が多くても自分で行わなければというプレッシャーがあった
新人さんが入ってきて新人教育を言われました。
教育がうまく行かず、自身も精神的に病んでしまい本当に辛かったです
春に新卒者が配属になり、プリセプター制度だったため、教育が先になり自分の仕事はいつも後回しになりました。
先輩看護師にはいろんな仕事を任されるので板挟みで辛かったです(笑)
看護師の仕事は、他職種の方が想像する以上のプレッシャーとハードな業務を分単位でこなす必要があります。
少し間違えれば命に直結してしまう、その不安と隣り合わせで頑張っています。
特に若手は真面目で責任感の強いからこそ、精神的に大きな負荷がかかってしまうのでしょう。
2.「仕事が出来ない」など自分の適正・能力の不安
Googleの検索ワードに「看護師、3年目、仕事できない」と表示されるほど、自分の能力や適正に不安や問題を感じている方は多いです。
理由として大きく3つあげられます。
- 配属されている科との相性が合わない
- 自分の能力への評価が低い
- 上司や同僚からの言動
⒈配属されている科との相性が合わない
最初の職場は自分の希望が必ず通っているわけではありません。
たまたま配属された職場(診療科)での仕事の相性が合わないこともあります。
結果「本当に看護師に向いているのだろうか」など自分の適正や不安を抱えてしまうのです。
実際、今年の4月から働き出した新人看護師さんに話を聞く機会がありました。
血液腫瘍内科を希望したのに腎臓内科になってしまった。辞めたい
大学病院なのに1年目で外来に配属されました。
人が少ないところに配属されたみたいです。
今後異動が出来ても病棟で働けるか不安です
このように自身の希望と違う場所に配属された結果、モチベーションが下がる・焦りなどが生まれます。
2.自分の能力への評価が低い
自分で期待していたほど、能力や技術が身についていないのではないかと不安に感じることも多いようです。
- 仕事が他の同期と比べて遅いかもしれない
- 業務が忙しくて、全く勉強が出来ない
- 自分だけまだ夜勤業務やリーダーをさせてもらえない。
- 新人がさらに入ってきて、なかなか質問がしづらくなったり、経験できることが減った気がする
実際はしっかり身についていますよ。
どうしても、隣の芝生は青く見えてしまいますよね
3.上司や同僚からの言動
他の同期と比較されるような言動やダメ出しなどから、自身の能力や適正に不安を抱く場合もあります。
「もう3年目なのに...」
「リーダーは任せられない。ミスが多い」
何気ない一言でも、必死に働いている側にとって辛いですよね。
3.看護師の他の職場への興味
経験値も増え、一通りの業務にも慣れ冷静に職場が見える3年目。
自分の看護師としての価値観や希望も明確になってくるので、他の職場への興味が出てきます。
他にも「自分の適性・能力の不安」から他科への異動を考える場合もあります。
実際、私は最初の3年間は整形の急性期病棟で働いていました。
3年目でも心電図もよめず、検査値も最低限しかわからない。
知識不足に不安と焦りの日々でした。
自分の思い描く看護師ではなかったので、転職を決意しています。
その後手術室や循環器で働けたので早くから転職を考えることは大事だと思います。
4.上司(看護管理者など)との関係
人間関係のストレスの中でも上司との関係に悩む方が特に多いようです。
「上司は上(役職者)との関係ばかり気にして下の私たちを守ってくれない」
「自分の好き嫌いで仕事を割り振ってくる」
「パワハラがひどい」
「現場を理解してくれない」
上司としての力量への不満や、パワハラなど理不尽な行動に悩む方も多いのではないでしょうか。
上司の雰囲気が職場のチーム全体の雰囲気に影響してしまうのは辛いですよね。
5.自分の健康(主に身体的理由)
ハードな勤務を続けた結果、身体に影響を及ぼすケースもあります。
アンケートで回答してくださったAさんはトイレにも行けないほどの激務を繰り返した結果、入院するまでに至り3年目経たずに転職されたそうです。
特に夜勤をすると体調が悪化することに気がつきました。
生活リズムを崩すことは自律神経のバランスに影響します。
やはり、人の看護するには自分をケアしてからですよね
日勤は21時頃まで。深夜入りのために一旦寮に戻りシャワーを浴びて23時に出勤していました。休日も解剖生理などの勉強会があり休息するタイミングがなかったです。
夜勤と日勤を繰り返す生活も身体に負担がかかります。
自分の身体なので無理せず労ってあげてください。
9割の看護師が3年目にしんどいと感じる理由
当サイトで看護師50人に独自アンケートをとっています。
この回答で9割の看護師が3年目をしんどいと感じていました。
3年目特有の理由による「しんどさ」をランキングにしました。
- 1位.リーダー業務
- 2位.新人教育
- 3位.医療事故の不安
- 4位.看護研究
- 5位.委員会が多い
3年目から新しく始まることが多く、しんどい理由が3年目特有ですね。
2年目を乗り切ったと思ったのに...
新人教育や看護研究、委員会が多いなどやるべきことが一度に増え、キャパシティオーバーになったという意見も複数寄せられました。
先輩が1年目のフォローにはいるため、持ち患者さんが多く、キャパオーバーになっていたことがあった
若手に委員会や係の仕事などをたくさん任せられてキャバオーバーになっていた
春に新人が多く入り、新人教育の指導を行わなければならない中、 自分自身が多くの業務をこなしていかなければいけない必要があった。
また、受け持ち患者の重症度があがり、心身ともに負担がかかった
勤務時間は変わらないのに、仕事量が一度に増えるのはしんどいですよね。
また、3.医療事故の不安も多く聞かれましたが、背景にベテランの看護師が辞めてしまうことがあるようです。
この勤務、1,2年の後輩しかいない...
経験豊富な先輩は急な出来事にも対応してくれ心強い存在です。
その先輩がいない分、咄嗟の判断を自分で行う必要があり負担がのしかかります。
まだ3年目なのに、気づけば自分の名前が勤務表の上に書かれている衝撃は計り知れないですよね...
ただし、3年目から仕事内容が増えたことが転職・退職には直結していませんでした。
3年目で、退職する一番の理由は人間関係です。
職場環境が退職に導いていると改めて認識させられるアンケートでした。
病棟3年目を経験されたことのある方へのアンケート結果をまとめた記事を作成しています。
「3年目」はほとんどの方がしんどいと感じていることがよくわかる結果になりました。よければ参考に見てみて下さい✨
★「看護師50人アンケートでわかった3年目を「しんどい」と感じるワケ」を読む
可能なら3年目までは続けた方がいい4つの理由
スキルアップやキャリアを考えている場合、3年目までは同じ職場で働くことをおすすめします。
5年目など経験が長い方が転職では有利ではあります。
続けた方が良い理由をお伝えしますね。
「もう辞めたい」と感じている方は読み飛ばしてください。
「3年目の退職は意外と多い。無理せず辞めたほうがいいこともある」へ進む
どちらも良し悪しはあります。
無理する必要はないですよ
- 新人教育やリーダー業務など一通りの経験がつめる
- 雇用側は「臨床経験3年」以上の看護師を望んでいる
- 退職金が出る
- 奨学金の返済期間が終わる
3年目までは続けた方がいい理由は上記4つです。
新人教育やリーダー業務など一通りの経験がつめる
新人教育やリーダー業務は3年目から始まる病院がほとんどです
なんで3年間のくくりなんだろう?
理由の一つに日本看護協会が提言するクリニカルラダーがあります。
クリニカルラダーは質を重視しているので年齢の明確な記載はありません。
ですが、大体3年目から1人前レベルに到達する流れになっています。
つまり、3年働けば一通りの積めるような計画で作られています。
ラダーは正直めんどくさいよね...
新人教育やリーダー業務は何かと大変です。
ですが、経験を積んでおけば将来的に自分のキャリアや転職が有利になります。
リーダー業務は「準備力」を意識すると格段に楽になります。
雇用側は「臨床経験3年」以上の看護師を望んでいる
臨床経験とは「病棟などの現場で看護を実践した経験がある」かです。
つまり「臨床経験3年以上」とは病棟などで3年以上働いた看護師を条件にしていることになります。
臨床経験を求める理由は2つ考えられます。
- 即戦力が欲しい
- すぐに辞めないか把握したい
臨床経験3年は「夜勤業務や採血などの処置・介助」などの一通りの経験があると認識されます。
つまり即戦力になると評価され転職が有利になります。
さらに、雇用側は長く働いて欲しいと考えています。
3年未満の転職は「辞めやすいのでは」と印象を受けやすいことは否定できません。
とはいえ人事側も「看護師は経験年数に関わらず、辞めるときは辞める」前提で割り切っています。
それだけ看護師は転職が盛んな職種です。
1年で転職を繰り返さなければ大丈夫ですよ。
確かに臨床経験が長ければ転職には有利ではあるでしょう。
ですが、経験年数が少ないから転職がとても難しい訳でもないので安心してくださいね。
人事より看護管理職の意見の方が強いです。
年数より看護師のやる気や人柄見てます
- クリニックや派遣でも臨床経験になるの?
-
残念ながら「正社員で病院で働いた経験」を臨床経験と考える方が一般的です。
クリニックや派遣勤務などは臨床とは認められないと考えた方がいいでしょう。とはいえ、実は臨床経験の明確な定義はありません。
雇用側の考え方によって受け取り方が変わる場合もあります。雇用条件に「臨床経験○年」と書かれていても、諦めずに一度確認してみてください。
退職金が出る
勤続3年以上で退職金が発生する場合が多いです。
知らずにギリギリで辞めてしまい後悔しないように気をつけましょう。
病院によっては退職金の条件は変わるので、転職を考えた時は現在の雇用条件を改めて確認してみてください。
また、退職金は勤続年数が短かったり自己都合だと金額が少ないこともあります。
退職金も貴重な収入ですが、そこまで固執しすぎない方がいいかもしれません。
奨学金の返済期間が終わる
奨学金の条件で「3年働けば免除」であれば、3年未満で辞めると返済義務が発生します。
奨学金免除を受けてから転職を考える方が、金銭的な負担がかかりません。
奨学金によっては「奨学金を受けた県内で○年働けば免除」と免除条件が違う場合もあります。
返済条件の確認は必ずしてください。
3年目は準備期間にあて4年目に転職がおすすめ
可能であれば一通りの経験が終わる3年目を準備期間にあて、4年目の春に転職するのがおすすめです。
- 3年目までの一通りの経験が習得できる
- キャリアが中途半端にならない
- 余裕をもって仕事が探せる(妥協せずに済む)
- 円満退職が出来やすい
- 3年目までの一通りの経験が習得できる
- キャリア(経験年数)が中途半端にならない
前述した通り、雇用側は「即戦力」のある看護師を求めているので採用されやすいです。
また、年度が変わるタイミングは人事異動も多く、その波に乗って新しくスタートすることができます。
逆に年度途中で辞める場合、採用面接で突っ込まれることも。
年度に合わせて転職すると、自分の経験年数を把握もしやすく、中途半端なイメージは少なくなります。
余裕をもって仕事が探せる(妥協せずに済む)
転職に希望をもつ方は多いのではないでしょうか。
今の職場以上に嫌なところはない
残念ながらいくらでもあります。
「今の方がましだ」といった職場は必ずあります。
単発看護師で色々な施設をみましたが、驚く施設は多々ありました。
現在の職場を辞めたい一心で就職先を探してしまうと失敗するリスクは高くなります。
単発だから良かったようなものの...
人間関係は底なし沼ですね
- 人間関係はどうか
- 給料などの雇用条件はどうか
- 自分の希望を妥協していないか
- 待遇はどうか など
転職先で辞めたいとまた思わないように、転職活動は長い期間をかけることをお勧めします。
仕事をしながら転職先を調べたりする余裕がない
仕事と両立が難しいと感じる場合は転職サイトなどに登録すれば一緒に探してくれるので心強いですよ。
円満退職ができやすい
雇用側はできれば当然ながら辞めて欲しくありません。
仕事を辞めると急に伝えると、新しく人を探したり勤務調整をする必要があり良い顔はされないでしょう。
また、規定でも1〜3ヵ月前に退職する旨を伝える義務があります。
ですがそのタイミングで伝えても遅いと言われてしまうことも...
退職届を受理されない、説得されるケースもあります
雰囲気が悪く仕事はしたくないですよね。
前もって「辞める報告」ではなく「辞めたい相談」をしていると円満に退職しやすくなります。
その時は「人間関係が嫌だから」と言わず、「4年目から○○のスキルを磨きたい」など前向きな発言をすると受け入れられやすいです。
そんな理解ある上司じゃない!
早くから言うともっと雰囲気悪くなる、対応がひどくなりそう
そういった場合は、信用できる先輩や主任など誰か話せる上の人に相談してみてください。
一人で立ち向かわないで、周りをいい意味で巻き込んでいきましょう。
辞めずに3年目を乗り切る方法
今の辞めたい気持ちを抱えたまま仕事を続けるのは辛いですよね。
3年目を乗り切る方法をいくつか紹介しますね。
職場内の異動を考える
病院内の異動は、勤続年数でカウントされるので履歴書に影響はありません。
今の職場との相性が合わないだけかもしれないので、異動を考えてみてはいかがでしょうか?
同じ病院内なので評判がわかるのもメリットですよね。
逆に人間関係を完全に断つことはできません。
存在を感じてしまうといったデメリットもありますが、病院に失望していなければ有りだと思います。
誰かに話す(ホットラインを使う)
誰かに話すことで頭が整理され、自分がどうしていきたいのかがまとまることもあります。
溜め込まずに家族でも友達でも、職場の先輩でも誰か話せる人に聞いてもらうのもとても大事なことです。
話すことに気が引けてしまう、気兼ねなく話したい時はホットラインの活用もおすすめします。
現在Google検索では「仕事 辛い ホットライン」で検索すると上位に無料のホットラインがいくつか表示されるようになっています。
通話料は団体によって無料か有料かは変わりますが、基本的に匿名で通話可能です。
SNSやメールでの相談も可能です
吐き出すだけでもスッキリしたり、気持ちを整理することもできるので、躊躇わずにぜひ使ってみてください。
いくつか紹介しますね。
・働く人の心の耳|厚生労働省(通話料無料)
https://kokoro.mhlw.go.jp/soudan/
・働く人の悩みホットライン|一般社団法人 日本産業カウンセラー(通話料有料)
https://www.counselor.or.jp/consultation/tabid/298/Default.aspx
3年目は転職の準備期間と割り切ってしまう
「転職」だけ聞くとやることは1つに感じますが、実際はたくさんあります。
思いつくものを簡単に挙げてもこれだけあります。
「転職先を探す」「エントリーする」「面接を受ける」「退職を伝える」「(寮)引っ越し」
想像以上に転職活動は時間も労力も使います。
一度に全てやろうとすると余裕がなくなります。
3年目は準備期間と割り切ってしまうと、気持ちが楽になるかもしれませんね。
休職する
「辛い」「しんどい」「とにかくいますぐ辞めたい」など考え込んでいませんか?
心が疲れてしまっている可能性があります。
その時は無理に辞める、転職するといった答えを出さずに一度休んでみてはいかがでしょうか?
看護師は基本的に真面目で、責任を果たそうと仕事を頑張ってしまう方が多いのです。
無理した結果、うつ病へ移行してしまう可能性も。
一度症状が悪化すると回復するまでに長い時間が必要になります。
その前に心療内科などに受診し、診断書を出してもらってください。
休職は数ヶ月間休むことができます。
休職中は傷病手当金も発生するので、少し休んでみると気持ちがリセットする場合もあります。
傷病手当金は基本的に給与の3分の2発生します
精神的なストレスで受診をしたり休むことに抵抗もありますよね。
休職してお金をもらうことに抵抗を感じる方もいるかもしれません。
ですが給料などの補助が出ても、あなた自身の人生の責任はとってはくれません。
自分の人生を苦しめないで欲しいなと心から思います。
職場に申し訳ない
などと思わずゆっくり休むことも検討してみてくださいね。
3年目の退職は意外と多い。無理せず辞めたほうがいいこともある。
当サイトのアンケートでも50人中12人が3年目で仕事を辞めていました。
数値にすると24%なので決して少なくはないですね。
辞めないメリットもありますが、辞めるメリットももちろんあります。
管理人は一度すっぱり看護師を辞めたことがあります。
辞めたら幸せになりました。詳しくは下の記事で紹介しています。
★【体験談】看護師を辞めたら幸せになった!後悔しない秘訣を教えますを読む
仕事が原因で心身に不調がある。
繰り返しになりますが、職場はあなた自身の人生の責任まではとってくれません。
無理して心身を壊しても損なだけですよ。
もちろん踏ん張って耐えてたどり着く経験もあります。
ですが、1度きりの人生です。
気持ちをリセットするのは悪いことではないです。
自分にあう職場や働き方は必ずあるので「辞める選択」を諦めないで欲しいです。
興味がある分野ができた
現在の場所で働いていても、興味ある分野のスキルが学べないのであれば早くから転職を考えた方が良い場合もあります。
例えば手術室勤務と病棟勤務では業務内容が全く異なります。
全く畑違いになるので一からの学び直しが必須です。
実際に手術室から異動してきた7年目の先輩は「何年も働いてるのに」「使えない」とベテラン看護師に言われていました、
聞いているのも悲しかったです。
残念なことに働いていた専門性の違いから理解が得られない場合もあります。
経験が長いことが必ずしも良い方向に向かうわけではないのです。
経験があると「出来るだろう」と良くも悪くも放置されます。
経験年数は就活には有利でも、転職後、現場のスタッフの視線が「なんでも出来るはず」と辛口になることも。
そんな方ばかりではありませんが、キャリアやスキルアップを考えて早めに転職してしまうのもありですね。
「スキルを磨きたいので早めに転職を考えました!」
前向きな言葉は雇用側も好意的に受け止められます。
学び直しもさせてくれますよ
結婚などで生活スタイルが変わる
結婚などで生活スタイルが変わる可能性がある場合、早めの転職をお勧めします。
特に結婚の場合、妊娠出産といった生活が一変するイベントを経験することもあるでしょう。
育休や産休を今の病院でとるのか、出産後も同じ病院で働くのかなど、ライフプランの見直しをお勧めします。
入社後1年未満の産休・育休取得を許可していない施設もあります。
結婚後すぐに妊娠を考えるのであれば、転職は考えない方がいい場合もあります。
病院施設によっては託児所があるなど、子育て制度が充実している場所も多いです。
他にも、預かり時間が長かったり、保育料が安いなどのメリットも。
転職を考えていなくても一度調べてみる価値はあります。
ちなみに管理人は一度すっぱり看護師を辞めたことがあります。
辞めたら幸せになりました。詳しくは下の記事で紹介しています。
★【体験談】看護師を辞めたら幸せになった!後悔しない秘訣を教えますを読む
【小耳話】3年目で辞めても給料はそこまで変わりません
正社員の場合、昇給制度があります。
勤続年数が上がるごとに給料が上がるシステムのことですね。
「3年目以降で転職した方が給与は高い」と伝えているサイトもありますが、実際はそこまで気にする必要はありません。
新卒者と10年勤続者の平均給与額を日本看護協会が紹介しています。
平均基本給与額は「高卒+3年課程新卒」で非管理職の方の平均値です。
新卒と継続10年の方で条件はほぼ同じになっています。
ここで気になるのが「家族手当」です。
新卒者は単身扱いで家族手当を含んでいません。
つまり、一見すると勤続10年だと月4万円上がっているように見えますが、家族手当(金額は不明)を抜くと大きな差はないと言える状態でした。
基本給が高い、夜勤代が高い病院や施設は多々あるので、給料を比較する意味でも一度探してみてはいかがでしょうか?
もちろん「夜勤をやめる」などの働き方によっては給料が下がる場合もあります。
私の場合は転職した方が給与は高くなりました。
ちなみに転職入職者の賃金変動状況が厚生労働省から出ています。
20〜24才で給料が変わらない、増加したと答える方は76.1%でした。
むしろ年齢が上がるほど「給料が増加した」は減少傾向でした。
若い方が引く手あまたなんですよね。
条件のいい案件が多いということです。
看護師だけでなく、全業界での統計になるので若干変わるとは思います。
ですが、給料に関して考えれば早めに転職したほうが無難でしょう。
早すぎても遅すぎても転職は難しい...
注意点が一つあります。
激務だったり、休みが少ないなどの理由で給料が高い場合もあるんです。
なぜ高いかは注意してみてくださいね。
給料だけでなく、雇用条件や福利厚生は必ず確認しましょう
看護師3年目で転職を成功させる4つのコツ
成功させるコツは「ここで働きたい」という前向きな気持ちを伝えることが大事です。
「人間関係は嫌だった」などネガティブ感情を全面に出すのは避けましょう。
どんな嫌な理由があったとしても、雇用側はネガティブな話を聞きたくないのです。
不満ばかりを伝えると「うちも同じように思われるのでは」と悪い印象を抱いてしまいます。
特に3年以下の転職は「何かネガティブは理由があるのでは」「辞めやすいのでは」と思われがちです
ネガティブにならない、成功させるコツを4つお伝えしますね
- 転職の目的を明確にする
- 焦って就職先を決めない
- 一人で判断せずに相談する
- 今までの経験を活かせる職場を選ぶ
転職の目的を明確にする
まずはなぜ今辞めたいのかを書き出してみてください。
夜勤が辛い、キャリアアップしたい。プライベートを優先したい。
どんな働き方が自分にあっているかを考えることが大切です。
例えば人間関係が原因であればまずは派遣で働いてみて、職場の雰囲気をつかむ。
その後正社員で雇用してもらうなどの対策ができます。
紹介予定派遣という制度です。
気になる方は一度転職サイトへ登録して聞いてみるといいですよ!
※最初が派遣になるので、転職サイトへ登録が必要です
焦って就職先を決めない
面接する病院や施設が必ずしも良い場所ではありません。
就職して欲しいために、「嘘でもないけど、本当でもない」グレーかつ耳触りのいいことを伝えてくる場合もあります。
「みなし残業で払ってます。働いてなくても残業代はつきますよ」
→「みなし残業以上の残業は当たり前だった。しかも超えた分の残業代の請求がしづらい雰囲気だった」
実際の条件や雰囲気が全く違い、転職に失敗してしまう可能性も。
内定をもらえると嬉しいですよね。返事をすぐしたくなるのもわかります。
すぐに返事はせずに、再度雇用条件など気になることを確認しましょう。
ちなみに近場の病院だと患者さんが通っている場合があります。
それとなく雰囲気を聞いてみると、患者視点からの病院が聞けて興味深いですよ。
一人で判断せずに相談する
一人で転職活動をすると、偏った情報しか入らない可能性もあります。
また、転職先の雇用条件を誤って判断してしまうかもしれません。
おすすめは2つです。
- 転職経験のある先輩など話しやすい人に相談をしてみる
- 転職サイトに登録する
1.転職経験のある先輩など話しやすい人に相談をしてみる
転職経験のある先輩は頼もしいです。
地域性なども知っているので、ぜひ聞いてみてください。
一緒に働いて知ってくれているからこそ、自分にあったおすすめの診療科や病院などを提案してくれるかも✨
転職サイトではわからない、近隣の病院などの裏話も聞けたりします。
聞かなきゃ損ですね。
2.転職サイトに登録する
転職サイトも複数あります。
- 民間の転職サイト ←オススメ✨
- ナースセンター
- ハローワーク
初めての転職の場合、何から始めればいいかわからないかと思います。
転職サイトにどんな病院や施設、働き方があるか相談してみましょう。
民間の転職サイト
特に民間の転職サイトは担当がつく、情報をかなりもっているなど手厚いのでお勧めです。
条件にあう人気の求人案件を紹介してくれます
登録も無料ですし、費用は一切かかりません。
登録しても必ず最後まで使う必要もないので、情報収集で一度相談してみてはいかがでしょうか?
ちなみに転職サイトは複数登録がお勧めです。
個人的には3つがおすすめ。
多すぎてもやりとりが面倒かつ悩むだけです。
自分との相性がありますし、紹介される求人内容が違うので比較しやすくなりますね
はじめての転職におすすめの看護師転職サイトをまとめています。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
★「はじめての転職におすすめ!看護師転職サイト4選まとめ」を読む
ナースセンター(https://www.nurse-center.net/nccs/)
ナースセンターは都道府県看護協会が無料の職業紹介をしています。
この強みは体験職業や施設見学があることです。
場所によって変わりますが、採血などの手技研修を行っているところもあります。
ブランク向けの研修内容だったりもしますが、自信がないスキルなどある場合に活用してみてもいいですね
ハローワーク
ハローワーク(公共職業安定所)でも病院や施設紹介はしています。
ただし、以前よりは落ち着いてきましたがブラック案件を紹介しているケースもあります。
基本的にハローワークは掲載する求人案件を断ることが出来ないためです
もちろん良い求人もたくさんあります。
ただし、初めての転職では見極めるのは難しいかもしれません。
できればハローワークは避けたほうが無難です。
今までの経験を活かせる職場を選ぶ
働きやすいのは自身の経験を活かせる職場です。
今までの経験がある分、即戦力として動けるのが最大の強みですね。
雇用側も0から教える必要がないので、採用がしやすいです。
ただし、スキルアップしたい、他科に挑戦したいといった目的があれば、気にせず挑戦してみましょう。
結局のところ雇用側は「働く意欲があるか」「やる気があるか」を重要視してきます。
いくつか面接を受けて気づきましたが、人事より看護部の方が雇用権限があります。
公務員病院など採用試験があればまた別ですが、気持ちが伝われば採用してくれます。
可能なら今の仕事は続けながら転職活動をしよう
転職活動中もキャリアが継続されるので、可能であれば仕事は続けましょう。
辞めてから仕事を探すとなると「次をとにかく決めなければ」という不安や焦りも襲いかかります。
また、安定した収入が入るので余裕を持って探すことができます。
今の職場が限界。
仕事と転職活動の両立は難しい
もちろん、辞めてから探し始めることももちろん可能です。
1年以上働いていれば失業保険がでるので、もらいながら探すこともできます。
看護師の失業保険制度について、下の記事で詳しくまとめています。
「損しない!看護師の失業保険や再就職手当を上手にもらう方法」をご覧ください。
税制関連のライターでもある管理人が、税理士にも確認しながら作成したのでぜひ参考にしてみてくださいね!
辞めてすぐ新しい職場で働かず、一度休みたい場合も条件はありますが失業保険はもらえます。
ゆっくりと次を道を考えていきたい方は辞めても大丈夫ですよ。
ブランクがあっても再就職できるのは資格職の強みです。
看護学校を乗り越えて得た資格はそれだけの価値があります。
3年目からのおすすめの転職先
3年目ではなく、何を優先したいかで職場は変わります。
バリバリ働く急性期の病院、ゆっくり患者さんと関われるリハビリ病院
キャリア・スキルアップしたいのか、プライベートを重視したいのか、給料を優先したいのか。
「看護師」と一言で言っても選択肢は想像以上にあります。
訪問看護で働いたり、一般の企業の就職も出来ます
まずは自分が何をしたいのか、何が嫌なのか、看護観などリサーチしてみることから始めてみましょう。
自分のやりたいことや目指したい道が自ずと見えてきますよ。
まとめ
この記事では3年目看護師が辞めたいと思う理由や辞めても大丈夫か、転職はできるのかをまとめました。
お伝えしたかったのは以下の4つです。
- 9割の看護師は3年目をしんどいと思っている
- 辞める理想は3年目準備で4年目転職
- 3年目で辞めている看護師も多いので無理する必要はない
- 転職はなんとでもなる
辞めたいと思った時がターニングポイントです
本当に辞める辞めないにしろ、なぜそう感じたかをぜひ深掘りしてみてください。
問題解決が難しくても、自分が何をしたいのか、どんな生き方をしたいのかが見えてきます。
その先に転職や退職があるかもしれません。
もしくは今の職場で続けて頑張りたいと思うかもしれません。
それでいいんです。
疑問やストレスを持ち続けて働くにはハードすぎる仕事です。
なので自分なりの答えをもって欲しいと思います。
看護師の働き方に正解はありません。
たくさんの働き方があります。
看護師は自分の理想にあわせて働ける素敵な資格です。
時間は十分にあります。
「看護師」に潰されず、自分らしく過ごせますように。
この記事が参考になれば幸いです。